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お役立ち動画

 けい酸塩系表面含浸材セミナー けい酸塩系表面含浸材セミナー
(マンション編) 
初心者の女性も可能な
けい酸塩系表面含浸材の塗布方法
床版(挙動部)の止水・防水 
 現場透水量試験の必要性 老朽化したコンクリートでも
カルシウム助剤不要
XPS分析でけい酸塩系表面含浸材の
改質メカニズムを検証 
粗雑コンクリートの止水に挑戦 
シラン系表面含浸材の施工状況  第15期【第3回】出展技術発表会  含浸深さの有効性  シラン系表面含浸材と含水率の関係 



技術紹介

現場透水量試験の必要性

試験(テスト)の成績が良くても、本番(現場)でその力量が発揮できなければ意味がありません。

 K572試験はモルタル片での試験ですので、実際のコンクリート構造物の改質効果(表層部の空隙充填)を現場透水量試験で調べてみました。コンクリートライブラリー137(けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針(案)「6.5完了検査」では、発注者の責任において完了検査時に性能確認を求めています。確認方法は、非破壊試験である現場透水量試験が推奨されています。
 

耐久性向上を目的とした含浸材の塗布面には、表層評価が必要です。

 東北地方整備局の「コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)2019年改訂版」において、試行工事(対象工事)においては、コンクリートの表層評価を行うことになっています。これまでの強度重視だけではなく、目視や現場透水量試験等で表層評価も重要視されています。
 耐久性向上を目的とし含浸材を塗布した場合は、試行工事に関わらず表層評価を行い、効果の持続性も確認していくべきです。

東北地方整備局 コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)2019年改訂版


現場透水量試験結果

 現場透水量試験 現場透水量試験 
現場透水量試験機  測定結果  (塗布4か月経過)



カルシウム助剤不要

老朽化したコンクリートにカルシウム分の補充が本当に必要?

 コンクリートが老朽化しているのでカルシウム分の補充が必要とされている場合もあるようですが、水路など特殊な場合を除きカルシウム分が溶け出してしまう事は少ないと思われます。補充なしで表層部を緻密化できれば余分なコストがかかりません。カルシウム分を補充することで老朽化したコンクリート構造物に有効との研究もあるようですが、よく吟味して含浸材を選定する必要があります。

 屋上止水 カルシウム補充不要  屋上止水 カルシウム補充不要   写真は40年前の押さえコンクリートで、カルシウム分が溶け出し細骨材が現れた状態ですが、けい酸カルシウム主成分の含浸材だけで止水に成功しています。表層部の空隙や微細ひび割れを充填(緻密化)することで、水の侵入を防いでいます。
 ひび割れ状況にもよりますが、既存の押さえコンクリートを撤去せず、目地・コンクリート表面から塗布注入するので廃棄物が発生しません。


ALCの止水

ALCにシラン系表面含浸材を塗布1か月後  
ALC止水   ALC止水
注水後3か月経過して漏水しないことを確認 
塗料付着試験結果 






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